第17回中部インテリアデザイン連絡会リレーセミナー
「世界のミュージアムで選定された喜多俊之作品」

中日本エリア　黒河 優子

中部インテリアデザイン連絡会が主催するリレーセミナーを10月30日（金）、名古屋の東邦ガス 栄ガスビルで喜多理事長をお迎えし、学生を含めて65名の参加で行われました。

喜多俊之氏は2011年にイタリア黄金コンパス賞（国際功労賞）を受賞されるなど、プロダクトデザイナーとして世界で活躍されています。
今回は「世界のミュージアムで選定された喜多俊之作品」をテーマにお話いただきました。
イタリアのカッシーナ社のWINKチェアーやKICKテーブルはニューヨーク近代美術館のコレクションとなり、その開発にまつわる様々なエピソードやなかでも試作モデラーとのコミュニケーションは時間のかかる重要な作業であったというお話が印象的でした。
また、国内では2001年に発表されたシャープの液晶テレビAQUOSの開発エピソードや、近年日本の地場産業としての伝統工芸の将来を案じ、プロダクトデザイナーとしてその活性化のために精力的に活動しておられるなど、大変刺激のあるお話をいただきました。

2時間近いセミナーでしたが、終わりまで食い入るように聞いていた皆さんからは、デザイナー個人の仕事内容をこんなに仔細にお話され大変興味深く聞かせて頂いたとの声や質疑応答、セミナー後の会員や学生が喜多氏を囲んでの懇親会も盛り上がり大変有意義で楽しい時間でした。
この様な素晴らしいセミナーの企画運営をしていただいた皆様に心から感謝申し上げます。