Interior TREND
MILANO DESIGN WEEKの楽しみ方とトレンドの活かし方
北・東日本エリア 広報委員長 紗杜有紀子
ロー・フィエラミラノ会場で行われる「ミラノサローネ国際家具見本市」と「FUORISALONE」サローネの外、ミラノ市内で行われる様々な展示会やインスタレーションを日本ではミラノサローネと総称する人が多数ですがイタリアでは「MILANO DESIGN WEEK」と呼んでいます。 |
FUOLISALONE |
≪空間デザイン≫
Minottiは、人とのコミュニケーションがとれる空間を様々なスタイルを組み合わせ、揃えたトーンに差し色を加えてデザインしています。
直線と円を交互に配置しリズム感をだす、また円を応用して家族やお客様と集える空間を作る等で、コミュニケーションを楽しむインテリアを創りだしました。まさにインテリアの真骨頂です。
≪COLOR≫
ここ数年グレー、ブルー、グリーンはさまざまな色に姿を変え、定番と思うほど、継続してきました。そこで今年の応用の仕方ですが
〈トーン オン トーン〉
トーンオントーン:同一色相の色を重ねることにより、特にグレーはラグジュアリー感が増し、グリーンやブルーはリズムがでます。
Depadova |
PROMEMORIA |
Paola Lenti |
〈根強いグリーン人気〉
ディープグリーンから変化し、グレーに合わせやすいグレイッシュなグリーンからセージグリーンまで落ち着いたグリーンが人気。
Zanotta |
MAXALTO |
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Paola Lenti |
〈ブルー〉
ブルー、グリーンもアースカラーと一緒に使うと、インテリアになじみやすくなります。
cappellini |
Paola Lenti |
またインスタレーションにブルーが数多く使われていました。
Kvadratでは「Blue is Divine」と窓に書かれブルーをメインに展示があり、moooiのインスタレーションの1つは「東京ブルー」。新素材のデニムに投影して映像を映し出し注目していることをアピールしていました。
〈ペールトーン〉
水彩画を思わせるペールトーンの色、特にペールピンクが良く使われていました。落ち着いた色の中に明るさをプラス。
moroso |
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Fritz Hansen |
〈テラコッタ・マスタード〉
アクセントばかりでなくメインカラーに使用するとインテリアがしまり、アースカラーに花が咲く、テラコッタとマスタードイェロー。
zanotta |
mooi |
Cassina |
Cassina |
〈これからの期待色:バーガンディ〉
茶色みがかった赤色が少し見られました。これからの注目色です。
次にフィエラ会場の楽しみ方をご紹介します。
≪S.Project≫
今年からコントラクトの新しい企業間プラットフォームを目指した「S.Project」がHALL22,24に新設され大成功を収めました。久しぶりにフィエラ会場にもどったB&Bをはじめ、 Holdingグループの活躍もありまさにSynergy(相乗効果)のSとなりました。来年も注目です。
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日本からはマルニがHall16での10年以上の功績が認められ、指名されました。
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≪Japan≫
ほかにも数多く日本の企業が出展しています。その中でRizwellが美術館のような展示が好評を博していました。
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≪SaloneSatellite≫
35歳以下の若手デザイナー達の登竜門サローネサテリテ。ここでの展示をきっかけに注目を集たデザイナーはnendoの佐藤オオキさんをはじめ多くの人がいます。2019年のテーマは『FOOD as a DESIGN OBJECT』日本人が見事1位と3位を受賞しました。
1位は『KOBE LEATHER』を開発したkuli-kuliの山内真一さん。肉牛は通常革製品に使われないので、地元の神戸牛を使用し、なめしの一大産地である姫路の工場の協力のもと、魅力ある製品を生み出したことが評価されました。形状記憶で元に戻る革、18℃を境に色が変わる革等「皆が驚く革製品を作りたかった」と目指したものが実現していました。 |
≪Euroluce≫
今年の照明はLEDの技術が進化してデザインが多様化し、line状のもの、オブジェ的なものが多く見られました。またFLOSではタッチすると壁の絵?が変わるインスタレーションもご愛嬌。
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≪ Installation≫
レオナルド・ダ・ヴィンチ没後500年、バウハウス100周年、B&B50周年etc.やアレッサンドロ・メンディーニの追悼Tributeとanniversaryが目白押しでした。また毎年ファッション界や世界中から企業が展示し、人気企業は大行列ができていました。
Cassinaはチャンディーガルのル・コルビュジェの壁画の色からインスピレーション。B&Bは50周年で復刻版を現代風にアレンジ。ルイヴィトンはノマドをテーマに家具や去年の紙ランプをコードレスのランプにリメイクその場で買うことができました。また庭には坂茂の紙の仮設建造物を建て中に今までの作品模型などが展示されていました。
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今年も1日2万歩歩きましたがすべてを見ることはできず、フオーリは大行列であきらめた展示や、最終日はすでに撤去をしていたところもありました。その中で感じるトレンド、ヒントはいかがでしょう。
来年は動画でなければ報告できないものが増えていると思います。