JIDnews 266

JIDnews は、公益社団法人 日本インテリアデザイナー協会が発行する機関誌です。

 

2015年副理事長・理事念頭ごあいさつ

公益目的事業担当副理事長:石川 尚

今こそ『魅力づくり』が重要

2010年初めて理事を担わせて頂き、『より「内」から「外」へ』をテーマに、「見える化」、「スリム化」、「事業化」の『3化』を所信に掲げ、3期目の2014年〜2016年を副理事長、公益目的事業会担当理事として理事会活動に係っています。

過去の2期では『公益法人移行』を担当し、2013年4月公益社団法人日本インテリアデザイナー協会登記を無事完了。当協会の新たなるスタートに微力ながらもお手伝い出来たことは感無量であり、皆様と共に『Next JIDの礎を築く』思いのひとつをかたちづくりことができました。

現在、新法人として『新・暮らしデザイン』をスローガン掲げ、国内外での協会活動も益々盛んになっています。が、反面では会員減少、会員高齢化による様々な問題も発生しています。まさに日本で生じている諸問題同様に、です。

これらの問題を解決することは容易ではありませんが、まずは、『魅力づくり』がキーワードだと思います。会員・賛助会員にとって、一般の方々にとって魅力ある協会です。

『魅力ある協会』として『事業』『発信』と『会員制度改革』が重要になると思います。

・「魅力ある事業」は、『公益目的事業の実施へ』
スリム化されたAll JID事業活動とし企画・立案・実施を予定します。
当協会が長年培ってきたJID賞を柱に暮らしに繋がるデザインを奨励するアワード事業、未来の人を育てるキッズデザイン事業、今後の需要が増すケアデザイン事業、人々の快適な暮らしづくりをバックアップするデザインアカデミー事業等、継続中の事業はバージョンアップを、新規事業は企画立案から検討予定です。会員はもとより賛助会員の方々にも是非参加いただき、魅力ある事業づくりです。

・「魅力ある発信」は、『デザイン広報へ』
一本化した協会ホームページの更なる活用です。公益法人として、活動報告はもちろんですが、人々の暮らし向上繋がる魅力的な情報やサービスを提供する方向へシフト。
「広報」という意味合いから不適切であれば、事業の一環とし「デザイン情報サービス」発信です。

・「魅力ある会員制度」は、『開かれた会員制度へ』
現在、当協会は会員・賛助会員・名誉会員で構成されていますが、公益法人として更なるオープンな会員構成が必要です。まだまだ検討中ではありますが、学生や一般、法人等社会構成上であるべき会員制度を検討実施予定です。

以上、更なる社会的存在を意識した協会活動を皆さんと共に推進してまいり、引き続き
『Next JIDの礎を築く』を私の理事会活動の所信といたします。

 

総務委員会・事務局管理担当副理事長:池田和修

いまだ『暮しが良くなった!』と感じられない社会、不景気、超高齢化社会、新エネルギー模索、環境汚染、様々な問題を解決する糸口を見つけられるのは、まさしく暮らしを総合的にデザインすることができるインテリアデザイナーの職能に他ならないと思っています。将来の為に、多様で豊かな暮らしの為に、かけがえのない自然環境と共存する社会を築く為に、私はデザインの可能性を一層深め、社会を変える力と責任を持つデザイナーで有りたいと思います。
JIDには、その力と責任があり、その長い歴史と経験を基にJIDが様々な公益目的事業を実践し続けてきた事は、すばらしく誇らしいことです。
しかしながら、未だに低知名度であり、その実績や今後の活動を、より一層社会にアピールすることを実行せねばなりません。
会員数減少の中、帰属意識を高めるためには、我々の活動を人々に広く知ってもらう事であり、いまだなされない全国のメンバーそれぞれが繋がる会員間のネットワーク拡充など協会には課題がたくさんです。
迷走する社会は我々を必要としており、JIDメンバー総体がその力となります。
JIDがその目的を達成する為に、広く人々にその活動を知らしめ、協会の事業に賛同し共に活動するさらなるメンバーを多く募り、且つ会員相互活性化を促すことが急務です。私は、それに務めたいと考えます。

 

特別事業担当理事:川上玲子

創立50周年を迎えて以降、早いもので今年は7年目に入り60周年が迫ってきています。
この価値ある歴史を基盤として次世代に引継ぐ役目を私たちで考えなければなりません。日本人のための豊かで素敵な暮らしを提案、実現を目指して前に進まなければならない年になることでしょう。 
 経済面で一向に良くならないと言われている私たちの生活は「デザインの力」で変えることができると思います。それを企画立案、実践し社会に向けて発信することは私たち
(公社)日本インテリアデザイナー協会ができる大きな役割と私は感じています。
 新しい年を迎えるにあたって思うことは、私たち、ひとりひとりの会員が一緒になって行動することは大きな力となります。この歴史ある協会を社会に広め、JIDがデザイン活動をすることによって日本の暮らしかたは意義ある、そして幸せな楽しい生活になるのではないでしょうか。
 そして私たちの活動は次世代を担う若者たちを刺激し賛同を得ることでこれからのJIDの発展につながるものと期待したいと思います。

 

選考事業担当理事:岩倉榮利

[ JID AWARD2015 ]
JID 賞は、清水忠男委員長を中心に9 名の委員で構成されています。
ゲスト審査委員として石橋勝利さん(AXIS 編集長)、山田節子さん(TWIN 代表クリエイティブディレクター)を向かえ進めております。
今回のテーマは「しあわせのデザイン」です。
主にデザイナーや企業等の優れた活動成果を評価し 日本のインテリアデザインの質的向上を図り 暮らしにおけるインテリアの重要性・デザインの力を社会に発信したいと思います。
また、若い方々にも沢山参加していただけるようNEXTAGE の部門を設定しました。
JID 会員の皆様には、積極的に応募いただけるよう奨めて下さい。
NEXTAGE に関る事ですが母校であるICS よりお話があり 英国国立ノッティンガムトレント大学が学位提携により留学することなくMA(Master of Arts/修士号[大学院]の学位)が授与されるクラスの特任教授のお話をいただきました。
私も来年4 月より若い人のための教育に新たな一歩を大きく踏み出す事といたしました。

最後に私事ですが 2015 年度は初心に返り何でも始めから無理だと諦めるのではなく常に未来のJID をイメージし今自分がやるべき事は何なのかを念頭に置き行動する1 年にしたいと思っております。
会員の皆様にはご協力を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

 

共益目的事業担当理事:瀬戸 昇

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
インテリア業界は昨年の消費税増税前の駆け込み需要で、活況を呈していましたが、住宅業界を中心にコンシューマー市場は冷え込み、非常に厳しい状況になっています。一方、円安から輸出産業が好調で、企業を中心としたコントラクト市場は設備や労働環境への投資と活況がある状況です。製造では円安の関係で原材料の値上がりでの製造コストの上昇、輸入製品の上昇など、作り手にとっては厳しい状況が続く予想となっています。
公益社団法人日本インテリアデザイナー協会では、この数年来の正会員、賛助会員の減少で厳しい財政状況が続いています。より一層協会自体のスリム化を計りながら、会員の皆様に満足いただける運営内容にするには、運営に携わる理事会の手腕にかかってくると認識しております。イベントだけでなく、協会のステイタス度をよりアップさせ、会員の皆様に在籍の意義を感じていただける協会にできるよう努力いたします。

 

国際委員会・西日本エリア担当理事:牧尾晴喜

このたび国際担当理事ならびに西日本エリア担当理事を拝命しました、牧尾晴喜です。
光栄なことに理事の末席に入れていただきましたが、知らないことばかりなので、しっかりと勉強をしながら、喜多俊之理事長をはじめ、他の理事の皆さま方の足を引っ張らないようにしたいとおもいます。
近年は特に、国内外をふくめ、デザイン業界の動向についても変化が激しくなっています。国際委員会では、海外のデザイン潮流もしっかりと把握し、組織的な展開・連携を図っていきたいと考えます。
西日本エリアでも、比較的新しい会員を中心に、さまざまなイベントや活動を積極的に開催しています。これからも本部と各エリアの動きがうまく連動して、日本インテリアデザイナー協会がさらに活性化するよう、西日本エリア担当理事としてしっかりと橋渡しの役目を果たしたいと考えます。
どうぞよろしくお願いします。

 

広報委員会担当理事:櫻井良樹

今期広報委員会を担当することとなりました。広報委員会では、外部への広報としてweb-siteを主に会員への情報発信としてJIDmail-nwes、ウェブ版JIDnwesの管理・運用を行なっております。経費を削減しつつこのツールを会員の皆様で最大限活用することが出来ればとの思いで、web-siteを一つに纏め、情報発信の一本化を進め、各エリアで行われているプロジェクトの現状が集約された見やすいホームページを目指します。
 SNS等で簡単にコミュニケーションがとれる環境ですが、JIDweb-siteに設置してあります会員情報を皆様で活用していただくことで、各地で活躍されている会員の活動を幅広く広報出来ればと思います。各地に残る日本の伝統文化や地場産業の紹介、工業化デジタル化が進む中見直される 職人の手仕事、温もりが感じられるものづくりなど、ヒトとモノと環境が相互作用しよりよい暮らしを享受、さらに世界に目を向けたインテリア産業の再構築も公益社団法人として提案・提言できる協会に発展できるよう、微力ではありますが貢献したいと思います。

 

財務委員会・中日本エリア担当理事:木辺智子

2010年より理事会に参加することになってすでに5年が経過しました。残すところ1年となりました。喜多理事長の提唱する「ステキな暮らし」をテーマに様々な活動を各地で開催いたしました。年々正会員が減少する中、魅力あるJID活動をと頑張ってまいりましたがなかなか会員数の減少に歯止めが出来ず残念に思っています。JIDの財源は基本的に会費によるものですので財務状況も大変厳しいものとなっております。今年度の理事会では会員数に見合った管理費等のスリム化に向けて改革案をまとめております。
また、企業会員や学校法人会員など新たな会員増強に向けても話し合いをしております。まだまだ私案の状態ですが、新しい目線でのJID活動を出来る人材を広く募集すべきかと思っています。若い世代の会員をどのように増やしていくのか?皆様の地道な声掛けが必要かと思います。
中日本エリアでの活動で、インテリア・建築関連学校への優秀学生表彰(JID中部学生賞)を全国の学校へ広げて行く活動もしていけると良いと思います・・・学校法人会員を募集して学校とJIDの関係を親密にし、インテリア企業などへのインターンシップの受け入れなどJIDを通じで活動できればよいかと考えています。なかなか地道な活動ですので各地で中心となって活動していただけるメンバーが必要です。総務委員会と連動して形づくりができればと考えています。

 

北・東日本エリア担当理事:井出昭子

新年おめでとうございます。2014年3月までの2期4年間、北・東日本エリア長として組織運営、事業運営を統括して参りました。その間には公益社団法人申請、それに伴うJID組織改革という重大案件がありました。会員の皆様のご意見をお聞きする、また検討会を実施することで、山積した諸問題を運営役員および皆様と共に長時間を掛けて1つ1つ向き合い解決をしてきました。その後、総会にてご承認を頂き新組織および新事業活動がスタートいたしましたが、公益目的事業活動(暮らしデザイン事業)は約2年経過して継続事業へと移行しています。会員の皆様とJIDのこれからについて協議検討を重ねた結果が、なによりも継続事業実績へ結びついたと実感をしております。エリア長任期終了後、理事拝任を賜り、北・東日本エリアの担当理事として約8ヶ月が経過をいたしました。これまでの経験を礎に今後も会員の皆様の総意を踏まえ、JID組織運営強化および公益目的事業活動(暮らしデザイン事業)の持続的成長が叶うよう理事としての重責を行って参りたいと思います。どうぞ宜しくお願いを申し上げます。

 

南日本エリア担当理事:飯田一博

今年度より、南日本エリア担当理事に就任、私に、どんなことができるのか?まだ手探り の状態です。ただ九州支部時代に10年間支部長をさせていただいた経験を生かして、エリア同士、エリアと本部との連携の事業の展開に少しでも力になれればと思っています。
 本部事業の各エリアでの巡回展、各エリアの事業や本部事業へのエリア会員の参加し易い体制づくりなど、地方の会員でも協会に入会して良かったと思えるような組織にと思っています。
 就任してまだ半年ですが、理事会においてもSKYPE会議がなされるなど新しい試みがされています。メール会議からSKAYPE会議へ地方と中央の交流の仕方が変わってきているのではないでしょうか?遠く離れた南日本で今、SKAYPEのできる環境にと、年寄りが勉強しています。少しではありますが、南日本エリアの会員も若返りをしています。若い会員が入会して活躍できるそんな次の時代のJIDに繋げていけたら・・と思っています。