JIDnews 287

JIDnews は、公益社団法人 日本インテリアデザイナー協会が発行する機関誌です。



副理事長所信

 

副理事長(業務執行理事) 池田和修

 この度、副理事長を拝命し、共催事業プロジェクト担当理事、財政健全化会議を担当いたします池田和修でございます宜しくお願い致します。

「新しい生活様式」・「新しい暮らしデザイン」
激動の今 JIDは、まさしく「不易流行」を意識して行動する時であると思う。
不易と流行、まるでパラドックスの様なこの四文字熟語は、松尾芭蕉の俳諧の理念のひとつで、『不易を知らざれば基立ちがたく、流行を知らざれば風新たならず』と説かれる。
現代風に読めば、長く変わらないものを知らなければその基礎が確立せず、新しく変化のあるものを知らなければ新たな進歩がない、つまり どちらも大切であるということ。
    不易:変えてはならないJIDの使命や価値 Being
    流行:変えていくべきJIDの日々の活動 Doing
JIDは、その使命や価値・存在意義「不易」を再確認し、それを踏まえた上で新たな活動・運営「流行」を行わなければならない。
生活文化と産業経済の基盤となる「暮らしデザイン」によって、JIDが社会に貢献し、次なる夢や希望を与える機会となるべく、ネットワーク・オンライン・様々な新技術も取り入れ活動・運営を行うことが急務である。
 新型コロナ禍の今、政府により新型コロナウイルスの感染拡大防止のための「行動の変容」を求めて出された指針「新しい生活様式」は、「食事」「買い物」「娯楽、スポーツ等」「冠婚葬祭」などのカテゴリーに分け、46項目の実践例が示されている。これまでの常識で受け入れようとすると壁にぶちあたる様なこともあると思われる。新型コロナウイルス感染拡大により、私たちの暮らしの営みにおいて欠くことのできない血液の流れ(流通・経済活動)を止めない為に、我々は、より一層知恵を出し、様々な工夫をこらして、いつまで続くか知れぬこの禍にも、立ち向かっていかねばならない。「新しい生活様式」・「新しい暮らしデザイン」の現実的な実践例を示さねばならないと思う。私は、皆さんと協力しこれらに努めたいと思う。