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JIDnews 274

JIDnews は、公益社団法人 日本インテリアデザイナー協会が発行する機関誌です。

福岡例会開催と九州発北欧展講演会ご報告

南日本エリア 荒川 政勝

複合施設「なみきスクエアの外観」

二十四節気の大雪を過ぎて急に寒くなった12月11日(日)南日本エリアの福岡例会を、今年6月に新築オープンした香椎副都心公共施設「なみきスクエア」にて開催しました。



議題1.「第12回学生インテリアデザインコンテスト2017」について。
     この議題は例年通り九州産業大学で2月4日(土)に審査や表彰、
     講演を行う事となりました。
議題2.「九州インテリアデザイン展2017」については賛助会員の関家具との
     コラボ事業、「木馬 大型テーブルに合うオリジナルな
     椅子・ソファーの提案」の進捗報告がありました。
議題3.「WIWワールドインテリアウィーク」については計画案が話されました。


福岡例会でのワンシーン


複合施設「なみきスクエアの内観」


九州発北欧展ロゴ


島崎信氏の「デンマークのパブリックスペースと
そこに見る社会」の講演会

例会終了後は出来たばかりの東市民センター、千早音楽・演劇練習場、東図書館、証明サービスコーナーなどの機能を持つ複合施設「なみきスクエア」を見学して回りました。 今時珍しく床・壁・天井が全てコンクリート打ちっ放しで、一部研磨して縞模様を表していました。印象に残ったのは大きなピクトグラムで複合施設の案内が一目瞭然です。

その後は九州発北欧展の講演会に参加、講師は武蔵野美術大学名誉教授の島崎信氏でテーマは「デンマークのパブリックスペースとそこに見る社会」の講演です。
島崎信氏の豊かな経験が語られとても興味深いものでした。デンマーク王立芸術アカデミー建築科を終了し、デンマーク市インスティチュート・オブ・テクノロジーを終了。
その後は国内外でホテル、商業空間、住宅などのインテリアデザイン、またプロダクト商品のデザインにも関わっている「生活デザイン」の提唱者である先生の話は重みがあり、デンマークのパブリックスペースを日本が真似したくても出来ない、税制面や保障面などが日本とは違い過ぎる社会情勢が見えました。
毎度の事ですが講演時間を一時間過ぎても話は尽きる事なく、物足りない方は島崎先生を囲む会へと流れて行きました。