新しいヘルシンキ中央図書館 Oodi
八十常充
写真提供:川上玲子、桑山真弓
昨年、フィンランドのヘルシンキ中央駅近くに完成したヘルシンキ中央図書館を紹介します。
建物の外観は、波の様な大きなウエーブが特徴で、周囲の建物と異なり新しい時代を連想させて人々をワクワクさせるデザインです。
館内は、緩やかにウエーブする天井と丸い天窓からは太陽光が降りそそぐ、傾斜する通路や斜めの柱など・・・ここは図書館?
大きくカーブした階段状のスペースは隣の人との距離も確保が出来ていて、読書やワーク、休憩も自由。
ガラスで仕切られた部屋には、3Dプリンター、大型コピー機などが使える。
楽器やスポーツ用品のレンタルも行っています。
ミーティングルーム、個室やレストラン、カフェそして映画館、ジムがあり、市民から愛されています。
この魅力的なインテリアは、突然生まれた訳ではなく、数年前にヘルシンキ大学校舎の一部をリフォームして紹介された斬新なデザインが大きく影響しています。
誰でもが自由に参加する事が出来るペチャクチャスピーチ舞台や斬新な教育部門のインテリアデザインの進化から始まった過程があり、北欧デザインを代表する建築、そしてインテリアが生まれました。
これまでの図書館は静寂を重視した考え方のインテリアが常識の中で、このOodiは躍動するインテリアと各種の設備が充実して、本から多くの情報を得ながら自由な環境の中で自由に発想が出来る空間として、個人の感性を尊重する図書館に進化しました。
この魅力的なインテリアのヘルシンキ中央図書館を直接肌で感じて下さい。
そしてコロナの収束後は、皆さんがフィンランドへ来られることをこころからお待ちしています。