JIDnews 276

JIDnews は、公益社団法人 日本インテリアデザイナー協会が発行する機関誌です。

共催事業
WIW実行委員会



「人」と「暮らし」を「デザイン」でつなぐ国際イベント

「World Interiors Week 2017 in JAPAN」
 5/25-5/31のご報告

公益目的事業・共催事業プロジェクト担当 井出昭子

10,000人の皆様にご参加,ご来場を頂きました


ワールドインテリアウィーク(略称:WIW)はIFI(国際インテリアアーキテクト/デザイナー団体連合)が全世界共通のテーマでインテリアデザインの果たす役割について考える日として、毎年5月の最終土曜日に設定している「WORLD INTERIORS DAY」にちなんで、全国規模で展開するウィーク・イベントです。
世界中とつながるこのイベントは、共にIFIのメンバーであるJIDとJDPが、昨年よりスタートしました。

2017年世界共通テーマは「Interior Design for Generations」(世代を超えたインテリアデザイン)。
会期は5月25日から31日でした。
趣旨に賛同し全国で展開したWIWイベントは、東京ミッドタウン・デザインハブを拠点に全国各地9都市(東京、新発田、春日部、名古屋、京都、大阪、神戸、宝塚、福岡)21会場に於いて開催されました。
  詳細はこちら http://wiwjapan.org/calendar


 イベント総参加者数は、10,000人を超え昨年の2倍となり、今年リニューアルをしましたWIW公式サイトのアクセス数は78,998件(4/1〜5/31)でした。私たちにとって最も身近な日常の暮らしを見つめ直す機会となり、大きな成果として受けとめています。

また、世界同時イベントのIFI「WORLD INTERIORS DAY」は「IFIインテリア宣言」の普及とインテリアデザインへの深い理解のために、2010年よりIFIが先頭に立ち積極的に開催を呼びかけている背景があります。 昨年よりWIW実行委員一同協議を重ね、2013年の名古屋市、神戸市に次ぎ3番目の都市として旭川市をIFIへ推薦いたしました。旭川市の賛同も頂き、IFDA10回目となる記念式典6月21日に調印式の運びとなりました。「デザインの力」を共有し旭川市のこれまでのインテリア産業の功績を世界へ発信できました事は心より嬉しく思います。

 経済産業省、名古屋市、神戸市、始めデザイン20団体より後援を賜り、またサポート企業30社にご賛同をいただき、皆さまのご支援によりWIW2017が開催できましたことに心より感謝いたします。また活動参加をくださった皆様にお礼申し上ます。
  詳細はこちら http://www.wiwjapan.org



■WIWの4ミッション


ミッション1:『みんなでつくる』参加運動の支援

 インテリアデザインの専門家、地方自治体、暮らしを大切にしている市民やデザイン愛好家の方々と連携し積極的に行動する全国的な参加型自主イベントを支援いたしました。


・新潟県新発田市役所新庁舎7階ギャラリー「椅子のデザイン展」(高橋智志JID会員イベント)は、5/25-5/28日に413人の来場者が訪れました。
  詳細はこちら http://www.sod-design.co.jp/?p=3351

・JID各エリアによるイベントは、別途報告をご欄ください

・5/28(日)、6/3(土)にワークショップ「インテリア小物を作ろう」が、デザインハブ内でTDA(日本テキスタイルデザイン協会)の協力にて実施されました。
(参加者:25名)




・家具新聞社は埼玉新聞社との共催で、5/31-6/4まで埼玉県春日部市の匠大塚春日部本店にて「和のインテリアと高級家具の出会い」をテーマに京都の和硝子、埼玉の盆栽など和洋家具とのコーディネート展示や講演会を企画、3500人強の来場者が訪れまた春日部市の石川良三市長も6/4に視察されました。(詳細は家具新聞6月14日第1715号参照)


ミッション2:『日本と世界がつながる』

 5/26国際展示会情報、最新トレンド情報 http://wiwjapan.org/events/event-2

1)『意匠素材としての突板とその海外トレンド』講師:安多茂一 Shigekazu Yasuta
 2017年国際展示会の最新トレンドを基に「木の意匠」「素材」について解説

2)『欧州最新テキスタイルレポート2017』講師:高田真由美 Mayumi Takata
テキスタイルエディター各社の最新コレクションを中心に、2017年テキスタイル・壁紙トレンドのポイントを解説。後半はメゾン&オブジェ・ミラノサローネにおけるインテリア事例を紹介。



ミッション3:『デザイン力』の再発見

 「暮らしの未来-NEXT GENERATION - インテリアデザイナー展」/ 東京ミッドタウン・デザインハブ(5/26-6/3来場者:2,728人) 
   テクノロジーがいかに進化しようとも、人の暮らしがある限り、それを取り巻く空間は人が 中心であり続けます。むしろテクノロジーが急速に進化すればするほど、人が暮らす空間に は、自然を取り入れたり、伝統的な要素を取り入れたり、ゆったりとした時間の流れを求め、 変わらざる人間の本質に目を向けたいと思うのかもしれません。 World Interiors Week 2017 in JAPAN の今年のテーマ『Interior Design for Generations』にちなみ、インテリアデザインの次世代を担う若手デザイナー10組(40歳以下)の作品と、彼らの「暮らしの未来」や「豊かさ」への思いを通じて、これからの暮らしへのヒントを探りました。

    展示会目録はこちら


出展デザイナー

鬼木孝一郎さん(39)
井原正揮さん(37) & 井原佳代さん(37)
石丸耕平さん(35)
野口直人さん(36)
松本直也さん(35)
菓子麻奈美(かし まなみ)さん(33)
橋詰俊輔さん(35) & 張 棋敦(Jang Kidon)さん(35)
町田怜子さん(36)
久保秀朗さん(34) & 都島有美さん(34)


 
 

連動企画展 :(公社)インテリア産業協会

「住まいのインテリアコーディネーションコンテスト『高校生部門受賞作品展』2014〜16年の優秀賞に選ばれた想像力豊かな作品集が同時に開催されました。

 

ミッション4:『暮らしの質』を高める

World Interiors Day デザインシンポジューム2017/東京ミッドタウン・デザインハブ内(5月28日(土)13:00-19:00 参加者:80人)

5月27日(土)はIFI『World Interiors Day』。IFIメンバーと繋がって住まいと環境とその暮らしを考える、世界同時イベント日です。
『暮らしの未来-Next Generationインテリアデザイナー展』
出展デザイナーによる作品プレゼンテーション、その後にインタビュー(WIW委員JID/井出、牧尾、成ヶ澤)には、デザ イナー自身の思い、デザイン裏話しなどを熱く語りました。聴講者より非常に充実した内容であったと好評を頂き、トークセッション「『暮らしの未来』の行方は?」では、喜多俊之氏(WIW実行委員長/前JID理事長)、廣村正彰氏(廣村正彰デザイン事務所 代表取締役)、青木史郎氏(日本デザイン振興会 常務理事) によるセッションがあり、「日本デザインの未来、明るい時代の始まる兆候が読みとれた」と次世代を担う彼らにエールを送りました。閉会挨拶に、大井篤氏(日本デザイン振興会 理事長)、WID祝典パーティの乾杯のご発声を川上元美氏(日本デザイン振興会 会長)より頂き、招待者、出展デザイナー、インテリア関連企業の方々との歓談は盛会にて幕を閉じました。




■WIW 実行委員長 喜多俊之(前JID理事長)
     実行委員 川上元美(JDP会長)
     実行委員 橋場文昭(前立教大学常務理事、現立教英国理事長)
     実行委員 橋本修(JID国際担当理事、前IFI理事2014-2015)
■WIW 実行委員会 運営委員
      JDP 青木史郎(常務理事)、矢島進二(事業部 部長)、津村真紀子(事業部 課長)
      JID 池田和修(理事長)、井出昭子(副理事長)、秋山修治(監事)
          成ヶ澤信幸(WIW企業担当)、牧尾晴喜(国際担当理事)、丹羽浩之(理事)
          玉井恵里子(WIWイベント担当)
■アートディレクション 廣村デザイン事務所 廣村正彰
■JIDサポーター  飯田一博、江口惠津子、尾崎めぐみ、小野上勝志、木辺智子、小林秀徳、小宮容一
          櫻井良樹、道明三千代、冨田恵子、長堀映司、原山英弥、安武麻智、峰尾武、
          藤谷由紀