からだとこころのケアデザイン 概要
私たちは多様なひとびととともに生きています。年齢も、生き方も、身体の状態も、心のもちようも、実にさまざまです。デザインするにあたって、こうした事実に、より巾広く対応して行きたいと考え、ともに学び、ともに実践する「こころとからだのケアデザイン」プロジェクトがスタートしました。
こうした動きをいち早く実践している北欧から建築家を招き、その著書「Room for Care」を入門書として発行したり、セミナーを開催して、音響や照明の専門家の講義をお聞きしたり、先進事例としての病院、高齢者養護施設、ケア住宅を見学したり、グループで金沢に出かけ、総合的な街づくりの見学や、「ケアデザインの可能性を考える」をテーマに地元の専門家を交えてのミニフォーラムを開催したりしました。
また、プロジェクトメンバーによる実験結果をもとにしたデザイン提案では、テーブル下に取付けるステッキホルダーのデザインが実用新案認定を得たり、高齢者の使いやすい食事用椅子「C-Chair」のデザイン提案では、展覧会での発表後、製作販売に進み、ロイヤリティ(販売実績に基づく報酬)がJIDに支払われるまでに至っています。
さらに、ホテルや養護施設へのデザイン協力を通して、ケアデザインの理解を促したり、「ケアを支えるデザイン展」の開催など啓蒙活動も行っています。
これからの望ましい環境づくりを目指して、こころとからだのケアデザインをともに学び、実践し、啓蒙して行こうではありませんか。肩を張ることなく、お気軽にご参加ください。
2023.11.22
- カテゴリ -> ケアデザイン・研究事業
- エリア -> 北・東日本エリア