interior TREND
2017 トレンドカラー&デザイン
Heimtextil, imm cologne, MAISON&OBJET, Paris Deco Off 視察
北・東日本エリア 紗杜 有紀子
フランクフルトの空港に着き、最初に乗ったタクシーでドライバーさんが「ラッキーだったね、先週は雪だったけど、今週は晴れだよ」と言ってくれた通り、例年の寒さでしたが雪にも降られず多くの展示会を回ることができました。
その中で、ハイムテキスタイル、immケルン、メゾン・エ・オブジェ、パリ・デコ・オフから、2017年のインテリアトレンド情報をお届けします。
今年のPANTONEで発表された2017年のカラーは『Greenery』でしたが、今回様々な緑をみることができました。特に目立ったのは深い緑、柚葉色に近い緑でした。
また、濃藍に近い深いブルーも同じくらい展示の前面に展示されていました。
生地はベルベットが際立って多く使われています。
グレーも引き続き人気が高く、淡いグリーン、ブルー、ソフトなピンク、オレンジ、コーラルなどが差し色で使われます。
このグリーン、ブルーはジャングル、アフリカ柄につながり、植物、鳥、動物などが壁紙、ファブリックにデザインされています。実は写真①、②のバックも大きな葉です。
パイナップル柄も数多く、プレゼンで出てくると特に日本人にはウケてくすくすと笑い声がおきました。現地のスタッフもかなりの人が知っていましたが、知らなかったプレゼンターは、「何、何」と興味津々でPPAPを検索していました。そのあとPPAPが流行ったのは言うまでもありません。楽しいエピソードの一つでした。
柄ではGEOMETRIC=幾何学文様が相変わらずの人気を保っています。
写真にも幾何学模様が見られます。またアールデコもみられ、様々な手仕事にも使われていました。
そのほか、素材として木や石のナチュラル、柄は日本・中国をはじめとするオリエンタル、古典柄も人気です。
デジタルプリントも盛んに使われるようになり、また、遠目には凹凸があるようにみえるのに実は平面というようなものも見られました。
ここ数年ナチュラル、サスティナブルを中心に、様々な要素が組み合わさり、デザインもエクレクティックな時代といえるのではないでしょうか。