JIDnews 281

JIDnews は、公益社団法人 日本インテリアデザイナー協会が発行する機関誌です。


暮らしを考える Exhibition
デザイン・リフレクションReflection」/デザインカンファレンス&セミナー

 

西日本エリア長 安藤眞代

西日本エリアでは、JID創立 60 周年記念のイベントとして、暮らしを考える Exhibition「デザイン・リフレクション」を、アジアトレンドセンター(ATC)の大阪デザイン振興プラザ(ODP)で10月10日〜13日の4日間開催致しました。
同時期ATCホールでは、関西インテリア界最大のイベント「リビング&デザイン展」が開催され、この期間大阪はインテリア一色となりました。

 今回の「Reflection- 暮らし再考」は、豊かであった日本のインテリアデザイン界の素晴らしい JIDレジェンドや海外の有名作品を一堂に集め、直接実物を見ることで訪れた若手デザイナーや学生たちは興味深く見入っていました。
また、この機会にデザイナーや建築家、ホテル経営者、家具関係者も多く来場されて、それぞれの作品や展示空間を褒めていただきました。

 10月13日(土)はデザインカンファレンス&セミナーを、「これまで、そしてこれから」の2部構成で行ないました。
プログラム1:これまでの暮らしのデザイン思考

  1. 小宮容一(芦屋大学名誉教授)

日本の暮らしとインテリア60年の変遷

  1. 川上比奈子(摂南大学理工学部住環境デザイン学科教授)

アイリーン・グレイのデザインにおける「日本的なるもの」
プログラム2:デザイン新しい時代、そしてこれからのデザイン思考

  1. 安多茂一(木材・突板のスペシャリスト、安多化粧合板㈱代表取締役)

「Folklore・デザインの原点回帰」

  1. 酒井コウジ(SIA一級建築士事務所所長、大手前短期大学非常勤講師)

川上氏が長年研究されておられるアイリーン・グレーの菅原精造や稲垣吉蔵など渡仏美術家のお話や小宮会員の日本の暮らしインテリア60年の変遷。
安多会員の豊富な海外体験から得たトレンドなどのお話に会場は熱心に聞き入る参加者で満席、盛況でした。参加者:79名
 今回の展示会やセミナーが、皆様のインテリアデザインのこれからの役割について考え、理解を深めていただける機会になり、またこれからの豊かな暮らしの情報を共有できる場を提供することは、JIDとして重要なミッションであることを改めて確認出来たイベントでした。