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担当理事:冨田恵子
編 集 長:八十常充
北・東日本エリア:小林秀徳
中日本エリア:中島健視
西日本エリア:魚田 純
南日本エリア:小野和徳
目次
WIW2024開催のお知らせ
副理事長 池田和修
公益社団法人日本インテリアデザイナー協会(JID)と公益財団法人日本デザイン振興会(JDP)は、2024年5月に、インテリアデザイナーの国際組織であるThe International Federation of Interior Architects/Designers(IFI)が提唱する「World Interiors Day」を開催いたします。
IFI World Interiors Dayは毎年5月の最終土曜日を設定していますが、国内に於いては、この日を含めた約1週間を「World Interiors Week」(WIW)として設定し、恒例化することによりインテリア・暮らしについて考え、文化的で豊かな生活環境・創造性に富んだ社会構築への一助になればと考えています。
WIW2024 開催期間 2024年5月24日(金)〜 5月31日(金)
今年の IFI 「World Interiors Day」の世界共通テーマは『The Growing Generational Gap: Improved Multi-Generational Future.』“拡大する世代間ギャップ:多世代が共存する未来”です。
IFI WIDのテーマは、 異なる年齢層間のコミュニケーションギャップという本質的な課題を指摘しています。 世代間のコミュニケーションを克服するためのインクルーシブ・デザインのアプローチは、 世代が協力的で豊かな方法で共存する未来への道を開きます。
世代間の多様性を尊重し 過去、現在、未来の架け橋となるような環境を創造するのは、 繊細で適応力のあるデザインなのです。
WID2024シンポジウム 2024年5月25日(土)開催予定
会場:東京ミッドタウンタワー5階 デザインハブ内 リエゾンセンターセミナールーム
テーマ: 「世代間の多様性 インクルーシブ・デザインのアプローチ」
日本での世代間や様々なギャップについて、研究的に行なっている人・それらを解決 実践している人をお招きして、シンポジウムを開催します。
日本デザイン団体協議会(通称DOO) ジャパンデザインミュージアム設立研究委員会(JDM)シンポジウム
共済事業担当理事 井出昭子
令和5年度 豊島区国際アート・カルチャー特命大使/SDG特命大使 自主企画事業
企画:DOO-ジャパンデザインミュージアム設立研究委員会
会場:創形美術学校 講堂(豊島区池袋)
日時:2024年2月17日(土)13:30~16:40
タイトル:「WHAT IS DESIGN?デザインってなんだろう?」シンポジウム
「日本のデザインを考える その1」講演
- 竹内 誠(日本サインデザイン協会会長/JDM委員)
- 暮沢 剛巳(東京工科大学教授/JDM監修者)
「日本のデザインを考える その2」講演
- 新保 智子(日本空間デザイン協会/JDM委員)
- 信藤 洋二(日本パッケージデザイン協会副理事長/JDM委員)
- 西澤 弘子(日本ジュエリー協会副会長/JDM委員)
- 天野 幾雄(日本グラフィックデザイン協会/JDM委員)
挨拶:豊島区国際アート・カルチャー特命大使の田中北斗/創形美術学校 山本校長 総合司会・ファシリテーター/井出 昭子(日本インテリアデザイナー協会理事/JDM委員) ライブ配信/池田 和修(日本インテリデザイナー協会副理事長/JDM委員)
今回は、豊島区との協働企画としては5回目となり、シンポジウム (2/17)および創形美術学校1階ギャラリーにおいて、ジャパンデザインのクロニクルとアナトミーのパネル展示(2/16~24)を実施した。
シンポジウムはジャパンデザインの歴史、時代の背景とデザインの関わり、世界のデザインミュージアム、各デザインジャンルごとの講演と学生からの質疑応答をおこなった。
対面参加者43名(一般18名、高校3年生5名含む/創形美術学校:学生25名)Youtubeによるアーカイブ配信(8月までの限定公開)実施中。
創形美術学校学生の授業の一環として、聴講生より感想レポートが提出される予定。
DOO-ジャパンデザインミュージアム設立研究委員会について
社団法人が集まった唯一のデザイン組織であるDOOのワーキンググループの一つである「日本デザインミュージアム設立研究委員会(JDM)」は、2007年に「我が国にも総合的なデザインミュージアムをつくらねばならない」、「まずは自分たちデザイナーが声を上げよう」という趣旨で発足した。
DOO加盟団体の代表者により主なメンバーは構成され、初代メンバーは入れ代わったが、現在も受け継がれ、研究会活動は続いている。つまりまだ国立も含めて、日本に総合的なデザインミュージアムは存在してない、とても残念なことだ。
JDM委員会では、8つの異なるデザイン領域(日本空間デザイン、グラフィックデザイン、インテリアデザイン、インダストリアルデザイン、ジュエリーデザイン、パッケージデザイン、サインデザイン、クラフトデザイン)の1960年代~2000年代までのジャパンデザインのクロニクル(系譜)と13のテーマ・キィワードを面で読み解くアナトミー(解剖)を数年に掛けて研究し、「ジャパンデザインとは何かを探ぐる」など、その経過と成果を各地で発表をしてきた。
また一昨年には、豊島区区制90周年の関連事業として受託し、2022年11月1日から11月6日までの6日間、「街中まるごと-デザインミュージアム-池袋」と称し、街をまるごとミュージアムに仕立て、サンシャインシティ・ソラリウムのコア会場ではクロニクル展示やセミナー、自由学園明日館、西武池袋本店、豊島区立トキワ荘マンガミュージアム、リビエラ東京の各会場から、デザインを通じてウォ-カブルな街「池袋」を再発見して頂く取り組みなどを実施した。
ジャパンデザインミュージアムの実現という目標に向かっていくことが、DOO-JDM研究会活動の目的である。
JID 2024春の交流会&JID AWARD FORUM
本部総務委員会担当 副理事長 小野上勝志
2024年2月29日(木)東京・六本木のミッドタウン リエゾンセンターに於いて、JID 2024春の交流会&JID AWARD FORUM が盛大に開催されました。
コロナ禍の影響もありここ数年交流会の開催は控えられていましたが、環境の穏やかな回復傾向により、イベントにはご来賓の方々と多数の会員が出席して、昨年に引き続きリアルな形での開催が実現しました。
10数年ぶり参加された方々も居られ旧交を深める素晴らしい機会となり賑わいが戻ってきたようです。
第1部は、JID AWARD 2023年度受賞者の中から2名のご登壇でスタートいたしました。
はじめにJID AWARD 2023 大賞受賞の井川充司氏からは、敷地の特徴を巧みに活用して、開放的で中庭を囲むリビング・ダイニング・アウトダイニング心地よい空間をデザインして創り出た氏の作品。
次にインテリアプロダクト部門賞受賞の伊藤洋平氏の多摩産材の杉材を使用して軽やかで正目の美しいテーブルとX脚の馬足の造形による制作の紹介。
両氏からは、創作活動への取り組む姿勢やデザインに関する見識や持論を伺いました。
JID AWARD 2023 受賞作品紹介はこちらをクリックしてください
第2部、恒例の新春交流会は、丹羽理事長が海外出張のため現地からのビデオメッセージでスタート。
1部に引き続き司会進行は池田副理事長と冨田理事が務め、ご来賓の経済産業省 デザイン政策室係長 三浦敏郎氏のご挨拶。賛助会員の株式会社イリア執行役員沖野俊則氏の挨拶と乾杯で始まりました。
今回は、お互いになかなか交流の図れないところの橋渡しをと、参加者全員を会の進行に沿って紹介。皆様は話題に途切れることなく時間の許す限り親睦を図って頂きました。
最後に、参加者のご多幸を祈念して、中締めとなり無事に終了しました。
JID AWARD 2024 募集期間は 3月11日から6月30日までとなっております。
応募要項はこちらをクリックしてください。
IDMによるJAPAN SHOP 2024企画展&交流会 報告
広報担当理事 冨田恵子
日本のインテリアデザインに関連する25団体が集まり活動をするIDM(Interior Design Meeting;JIDも加盟)の企画展が、2024年3月12~15日の4日間東京ビッグサイト・JAPAN SHOP会場内で開催された。会場入口に掲げられた「み_る」は、日本の伝統的なものづくりの技とデザインを、ただ見るだけでなく「見つめる」「見立てる」「見据える」といった多焦点からの「み_る」行為を通じてインテリアデザインを次世代に繋いでいく、というIDMが設定したブースコンセプト。日本各地から漆器や和紙などの工芸品をはじめ、繊維産業、金属加工、電子基板に至るまでの様々な分野のものづくりメーカー20社が集まり、それぞれの出展者ブースは連日多くの人で賑わった。これまでJID会員にも馴染みの深い「IFFT東京国際家具見本市」「建築・建材展」「ライティング・フェア」等も東棟での同時開催となっており、1日では回りきれないほどの大規模なイベントとなった今回の日経メッセ。来場者数の累計は、「JAPAN SHOP」「建築・建材展」「ライティング・フェア」で70,740人、「IFFT」は23,141人であったと公式発表されている。
初日は閉館後の17:30~ブース内で交流会「the NIGHT」が開催され、今年度の出展者の中から優れた展示に与えられる「IDM AWARD2024」の各賞発表と共に、IDM加盟の各団体会員や出展者が集まり親交を深めていた。加盟団体の一員であり組織運営のコアメンバーでもあるJID(担当:池田副理事長)としても、今後は主体的にイベントに関われるようJIDメンバーの積極的な参加と協力が必要であると強く感じた一日であった。
デザイン職人「四方山話」名建築見学ツアーご報告
北・東日本エリア 四方山話委員会
松居 明夫
第26回デザイン職人「四方山話」は、初めての試みとして4エリア合同企画で3月27日・28日の両日に関西名建築見学ツアーを行いました。
27日、JR芦屋駅に参加者が集合。芦屋川沿いを約1kmライト坂の登り口のヨドコウ迎賓館(旧山邑家住宅)へ向かいました。
フランク・ロイド・ライトの原設計、愛弟子遠藤 新と南 信が実施設計の同館は地形に合わせ、斜面に沿う様に階段状に建てられ最上階の4階からでも地面が近くあまり高さを感じない。
外装・内装共にライトの意思が強く表れていて、幾何学模様を刻んだ大谷石の連続装飾、植物の葉をモチーフに抽象化された緑青銅板の飾り板を巧みに用いた有機的建築。部屋は原設計になかったが施主の強い要望で3階に和室が3部屋組み込まれた和洋折衷です。
当日は、山邑家に伝わるひな人形(*1)が展示され、春の風情を楽しみました。
次に訪れたのは、芦屋駅から3駅目の甲子園口駅から武庫川沿い徒歩約13分に建つ武庫川女子大学甲子園会館(旧甲子園ホテル)。
遠藤 新による設計でF・L・ライトの思想を取り入れ、洋と和が上手く融合構成されていて、装飾にはライトのイメージが随所に見られると共に、打出の小槌やホールの天井の市松格子などに日本の伝統模様が随所に見られました。
見学後は神戸三宮へ移動、宿泊先のホテルの宴会場にて「JIDデザイナーズパーティーを行いました。
四方山話(委)藤本委員長の進行により、丹羽理事長挨拶と中日本エリア活動紹介。西日本エリア担当安藤理事からホストエリアとしての挨拶と活動紹介。北・東日本エリア担当鳥井理事からは、始めての関西での開催の期待と活動紹介。南日本エリア担当江島理事からの活動紹介の後、西日本エリア小宮会員の発声による乾杯で始まりました。
4エリアから25名が集まり、懇談に花が咲き、大いに盛り上がりました。
喜多さんも参加されて、今後のJID活動への期待と4月開催のミラノサローネの最新情報をお話し頂きました。
久し振りに行われたJIDのパーティーは、あっという間に時間が過ぎ、締めくくりは鳥井理事の一丁締めで幕を下ろしました。
28日、JR新神戸駅に集合・・・徒歩約3分の住宅地に邸宅風の門構えで樹木に囲まれた大きな平屋建ての建物が目的地。
1984年に神戸市中山手に日本唯一の大工道具博物館として、大工道具を民族遺産の為に、収集・保存、研究を目的に開館。
その後2014年秋に竹中工務店二番目の発祥の地である現地(社主の私邸)に移転・建設されました。
外観は地上1階とする為に高さを抑え、地下2階分を掘り下げた3層構造、中央に吹き抜けを設けて外光を地下2階まで採り込む構造になっています。
入り口の両開きドアは、12cm巾の栗の木を1枚づつ手斧で仕上げた後にドアとして仕上げたもので、はつり職人の見事な職人芸です。
ホールの舟底天井は、奈良・吉野杉を乾燥させた後に大工が一本一本刻んで角度を合わせる手仕事で組み立てたものとお聞きして凄い技に感動しました。
ガイドによる解説は、「歴史への旅」、「道具と手仕事」、「世界を巡る」、「名工の輝き」、「和の伝統美」、「棟梁に学ぶ」、「木を活かす」の順に約2時間。
数々の道具などの説明を聞きながら大工さんの仕事に対して真摯に打ち込む心に感動しました。
竹中大工道具館は「JID AWARD2015」のインテリアスペース部門賞を受賞しています。
今回の四方山話は、初めての試みとして4エリア合同で行いました。
各エリアから見学ツアーに20名、パーティーには25名が参加頂き、それぞれ充実した2日間を無事に終了いたしました。
これをステップに各エリアの会員の交流が深まる事が期待されます。
◇各エリアからのメッセージ
・北・東日本エリア・・・担当理事 鳥井 貴正
デザイン職人四方山話は、デザイン草創期から活躍された緒先輩の苦労話や失敗談を生の声で伺い、貴重な体験談として記録・保存を主旨として、北・東日本エリア活動としてスタートしました。 お陰様で初回から数多くの貴重な映像及び音声による体験記録を残しました。 今回からは更にバージョンアップし、オールJID事業として、西日本エリアでの「名建築を巡るツアーが実現しました。 理事長始め参加いただいた皆様、ホストエリアの皆さま有難うございました。 参加者が一堂に会した「デザイナーズパーティー」では、各エリアの皆様から多くの発展的なアイデアが寄せられ、これらのご意見を、ひとつずつ確実に実現に向けて進めて行きたいと、ワクワクしながらお伺いしました。 これから益々パワーアップしていく デザイン職人「四方山話」にご期待下さい。
・中日本エリア・・・エリア長 中島 健視
初日のヨドコウ迎賓館(旧山邑家住宅)、甲子園会館(旧甲子園ホテル)では、F・L・ライトの創作に対する思想の一端を垣間見る事が出来ました。 翌日の竹中大工道具館では、現代に至る日本の物づくりを支えている伝統の奥深さに改めて心が動かされました。 インテリアデザイナー協会ならではの懐が深く、空間に対して心地よい思索をさせられる見学会でした。 また、パソコンでの中でしかお会い出来ない各エリアの方々、元気な西日本エリアの皆さんと実際にお会いしてお話しが出来て、充実の見学ツアーでした。 各エリアの皆さんありがとうございました。
・西日本エリア・・・エリア長 井ノ阪 智恵 (ヨドコウ迎賓館、甲子園会館のみ参加)
初めてのヨドコウ迎賓館(旧山邑邸)は幾何学的な彫刻が施された大谷石や、マホガニーの複雑な木組み装飾、植物の葉をモチーフとした飾り銅板など、自然と融和するF・L・ライトの建築思想を随所に感じました。 次に訪れた武庫川女子大学の甲子園会館(旧甲子園ホテル)でも、建設当時の背景や各所に施された装飾、細かいディテールなどの説明を興味深くお聞きして設計への想いを巡らせました。 「デザイナーズパーティー」には、西日本エリアからは担当理事他10名が参加。お忙しいなかを元理事長の喜多さんにもお越しいただき、開催前のミラノサローネの最新情報などお話し頂きました。 この様に4エリアの皆様と直接お話しが出来たのは私自身はじめてでしたので、大変有意義な時間となりました。 今回この様な見学会と交流会を企画いただいた四方山話委員会の皆様へのお礼と充実した一日を過ごせたことに感謝いたします。
・南日本エリア・・・担当理事 江島 太士
集合場所の芦屋駅からは、桜はまだ固い蕾の状態の芦屋川沿いを久し振りにお会いした会員と話をしながら見学先のヨドコウ迎賓館に着きました。 F・L・ライトは、六甲山を背景に前方には市街地や海が見渡せるロケーションに樹木の大地にしっかり根を張り、自然の素材を最大限に生かした外観でした。 内部にも個性的な装飾金具が邸宅に命が吹き込まれている・・・和室の部屋と色使いも面白い。 次の訪問先の甲子園会館は、旧甲子園ホテルとして林 愛作からの依頼で遠藤 新が設計。ライト建築の趣を加えながら和式を取り入れた奥の深い建築でした。 1930年にホテルとして開業するも、海軍病院や戦後は米軍の将校宿舎など変遷し、2006年から武庫川女子大学建築学部が使用している。 夜のデザイナーズパーティーは、初めてお会いされる方が多く大変楽しいものでした。 2日目の竹中大工道具館は、現在職業訓練校の仕事に携わり勉強中であるの為、大工・左官・木工の生徒へ少しでも学びを伝えられればと一生懸命に学びました。 「道具館」の資料はどれも素晴らしくて、生徒達に見せたいものばかりでした。 今回の見学ツアーは何処も大変深いもので一度で理解できるものではなく思えました。 今回のツアーでは皆さま方には大変お世話になり、本当にありがとうございました。 ◆今回の見学ツアーは、ヨドコウ迎賓館は雛人形の展示期間中で来館者が多く、また甲子園会館は学校行事での使用などの中を、優先予約や特別見学枠を設けて頂くなどで実現しました。 ご協力を頂きました関係先に厚く御礼申し上げます。
◆サプライズ報告
「名工の輝き」のコーナーに、斑鳩 法隆寺棟梁西岡常一氏の儀式用衣装や大工道具が大きな写真と共に展示されています。 44年前に八十さん(当時JIDA会員)が薬師寺西塔の竣工直前に取材で訪れ、西岡棟梁にインタビューのお礼状をお送りされたところ、後日西岡棟梁直筆の返礼状が届き長年大切に保管されていました。この度おそらく滅多に見る機会のない達筆を皆さんに見て頂ければと持参されました。 同館の坂本学芸部長に会って同館に寄贈を提案されてお預けしたところ、後日貴重な資料であり是非保管して役立てたいとの返事が届いたそうです。 西岡棟梁のお人柄の一面をこれからの来館者に見て頂く事になるでしょう。 これも今回の見学ツアーが縁であった事としてご報告いたします。
(*1)展示の雛人形は、灘の酒造家・八代目山邑太左衛門が長女の誕生を祝って京都の老舗丸平大木 人形店(京都で最も古い人形司)に依頼した有職故実(朝廷や武家の礼式・官職・法令などに関さる決まり)に基づく典雅で華やかな作風の雛人形です。
JID AWARD 2023受賞作品展及び大賞受賞者 井川 充司氏によるセミナー
中日本エリア 牧田久義
日時:作品展 2024年1月24~31日 セミナー 2024年1月24日(水)18:00~20:00 場所:マスターウォールメゾン名古屋 講師:井川 充司氏(IKAWAYA建築設計) 参加:35名 上記日程にて作品展及び講演会を執り行いました。展示会はマスターウォールメゾンさんにご協力いただき、1週間の間受賞作品を展示させていただきました。 このように一般の方が来られるショップで展示させていただけることは、会員の方たちが手掛けてきた仕事を多くの一般の方の目に触れていただくことができる良い機会だと思います。またこれによって受賞された方だけでなく、作品を応募した会員の方達のモチベーションアップとなると信じております。今後もこういった活動を続けてまいります。
そして1月24日のメインでもある、JID AWARD 2023大賞を受賞された井川氏にご講演をいただきました。外の空間、その景色もインテリアとして考える井川氏の作品の数々は、インテリアを内側の空間のみでとらえがちなインテリアの考え方に大きな変革を感じさせるものばかりでした。
その建築の環境にもよりますが、壁やカーテンなどの囲まれた空間だけで構成されるのではなく、本来人間の癒しの源でもある自然と調和していくことが、この仕事に携わる私たちの今後の大きな課題となってくると思います。 講演後、懇親会までご参加いただき、多くの会員との時間をいただきました井川氏には心から感謝申し上げます。
キッズデザイン:春休みにつくろう「わたしのへや」
西日本エリア 副エリア長 金沢ちかこ
西日本エリアACTIVE委員会では、大阪市住まいの情報センターとのタイアップでキッズデザイン「わたしのへや」を3月30日(土)1回目10:30~12:30。2回目14:30~16:30を行い、午前23名、午後20名。合計43名の親子が参加しました。
ワークショップの指導には、西日本エリアの会員11名が担当致しました。
数年前から行っている大阪市住まいの情報センターの春休みのイベントです。
今回も申し込みが多く、40人枠を50人枠に増やし抽選で選ばれた子ども達はワクワクしながら参加。
予め準備した型紙から部屋の立体づくりから始め3面の壁や床に、おもい思いの部屋の空間をデザインをするワークショップです。
今回は実験的に壁紙やカーテン生地(サンプル品)を+αの提案として準備しました。高学年が使うと思っていたところ意外に低学年の子供たちもカーテンとして利用して立体的な作品ができたと思います。
ドアを開くと景色を描く子、立体的に冷蔵庫の中には飲み物を描く子、窓の外の景色を描く子、壁に実際にクロスを貼りデザイン学生と同じことをする子、クロスをテキスタイルのようにパターンをつくる子、さまざまなアイディアで楽しい部屋のインテリアが出来ました。
子どもたちが楽しく真剣に取り組む姿は将来のデザイナー?期待しましょう・・・
第19回学生インテリアデザインコンテスト開催
南日本エリア 小野和徳
福岡近県の大学、専門学校の学生を対象にした「学生インテリアデザインコンテスト」を令和6年2月23日~27日、福岡市東区にある「なみきスクエア」で開催いたしました。今回で19回目を数えるこのコンテストはインテリアデザインを志す学生にとって、自分のデザインした作品を多くの方に見て頂ける有意義な機会となっており、今年は家具や照明など34作品のエントリーがありました。開催初日の2月23日に審査を行い、審査の結果、九州大学芸術工学部芸術工学科インダストリアルデザインコースの中野紗良さんの「ぽて」が最優秀賞を受賞しました。
また開催期間中、展示作品をご覧いただいた一般の方の投票によって選ばれるなみきスクエア賞(市民賞)を九州産業大学芸術学部生活環境デザイン学科空間デザイン専攻の松尾百加さんの「Protected Chairが受賞しました。
開催期間中は「JID AWARD 2023」の受賞作品のパネル展示やJID AWARD 2023インテリアプロダクト部門で入賞したSTUDIO MOUNの古城龍児さんと小畑俊洋さんによる特別講演会を行いました。「素材と造形をテーマに商業空間や住宅の建築、家具、プロダクトなど、空間に纏わるデザインを手掛けるお二人のお話は興味深く、参加した学生達も真剣に聞き入っていました。
また木育スポーツや木の工作教室などのワークショップも行い充実したイベントとなりました。
事務局からのお知らせ
2024.04.15