「からだとこころのケアデザイン」
プロジェクト活動レポート Vol.07
ケア施設<医療財団法人 織本病院>見学会ご報告
からだとこころのケアデザイン プロジェクトリーダー 小林 秀徳
施設見学会は今まで高齢者施設が続いておりましたが、この回ではホスピタリティアート、こころのケアを病院内で実践されている医療法人財団 織本病院さんの見学会となりました。
見学会の参加者はJID会員、賛助会員合わせ12名での見学会となりました。
施設内の案内にはこの病院の理事長・院長であり又、今回の見学目的である取り組みを推進してこられた高木由利さんに各所に設置されたアート、そしてその他の取り組みについてひとつひとつご説明をして頂きました。
この取り組みをするきっかけについてお聞きすると、織本病院では年単位の長期入院されるご高齢の 患者の方が多く、その方々がどうすれば病院の中で「暮らす」という日常感を自然に持って頂けるかを考えたのが始まりだと言うことでした。
施設全体の雰囲気・空気感として内装や家具、アートを含めてナチュラルで手作り感が感じられました。
病室番号を記すブラケットやダイニングに設置されたエッチングガラスといったアート作品も作家の方が施設の一画を工房として患者さんと交流しながら作品作りをされていたり、またアート以外にも施設にある本棚や傘立て等は元大工だった病院のスタッフが作ったりと、病院が一つになって「暮らす」という日常感、生活感を感じさせる施設作りをしていると感じました。
`デザイナーが考えて創りました`ではないまったく違う切り取り方を見せて頂き、得るものも多く 改めて常に違う視点からものを視るのは大事だと感じさせられました。