今年で6年連続で訪れている「ミラノサローネ展示会」。
今回は昨年に引き続きサローネと同時開催している『和紙で包む展 inミラノTuTuMu Exhibition』への出展と、継続しているサローネ視察がお仕事です。
サローネは今年で53回目、世界最大の家具の展示会であり、デザインの祭典と言っても過言でない。また来年のミラノ万博を控え、ミラノ市内ではデザインと絡めたファッション、フード関連のイベントがあちらこちらで行われ、今年はミラノに活気が戻って来た様に感じました。
今年のサローネは、フィエラ(見本市会場)が久しぶりにかなり充実していました。
入場者数も13%アップ。昨年まで市内に拡散していた著名な家具関連メーカーが、こぞって本会場に戻って展示、大手メーカーの展示はとにかくお金をかけた展示なので見応えたっぷり!
ポルトローナ・フラウグループのPultrona Frau.Cassina.Cappeliniの迫力ある展示。
「モローゾ(Moroso)」とのパートナーシップを結ぶ「DIESELディーゼルホームファーニシング」は、ユニークなデザインで知られるイタリアのインテリア雑貨ブランド「セレッティ」と組み食器やカトラリーなどのテーブルウエアのコレクションを発表していました。
「DIESELディーゼルホームファーニシング」
またデザインエリアのオープン展示とは対照的に、天井も床もゴージャスなクラシックエリアは「NO PHOTO, PLEASE」、黒服のメンズがcloseされた各メーカー入り口に立ち、気軽には絶対に入れない雰囲気を醸し出しています。中を覗くと中東やロシアのお金持ち家族がゆっくり商品を剪定中。ガラス越しから見える家具は見た事も無いほどゴージャスで、また凝っていてため息が出ます。
ガラス越しに写した、クラシックエリアの超高級ゴージャス家具
その中にサローネ初出展のイギリスの超高級車メーカーBentley Home Collection(ベントレー ホーム コレクション)。入口ではしっかりと名刺を確認、入場制限をしています。今回はロンドン在住のセレブデザイナーと一緒だったのでそこは難なくクリア、写真は×ですが、上品な紳士に丁寧に案内をして頂けました。
超高級車メーカーBentley Home Collection(ベントレー ホーム コレクション)
ベントレーは自社が誇る卓越したクラフトマンシップで、ベントレーの車内シートのような、極上の質感を家具に再現。ベントレーだけがもつ、他にはないクオリティやスタイルで素晴らしいラグジェアリーなインテリアを展開していました。
販売は、フェンディやケンゾーのホームコレクションも展開する「クラブ ハウス イタリア(ラグジュアリー リビング グループが運営)」が販売する。
市内にはプジョーやランボルギーニも、自社のデザインを車ではなくインテリアとして紹介していました。このように、今年は名前の通った有名車メーカーが自社の技術を用いて様々なインテリアやデザインを発表しているのが目立ちました。
サローネ開催中はミラノ人口が2倍になる程、世界からクリアーターやジャーナリスト、メーカー、業界関係者などが訪れるので、なかなか通常では出会う事が出来ない有名デザイナーにもこの期間は会場や市内をうろうろしているのであちこちで見る事ができ、それも現地に行く楽しみの一つです。
またこの期間中は、おしゃれな人達があちこちに見られ、ショーウインドウもかなり凝っていて、歩いているだけで本当にわくわくします。
ミラノ市民も1年中サローネだったら良いねと言っているらしいです。
サローネ本会場で、晴れ間の休憩風景
今大注目のセレクトショップRossana Orlandi(ロッサンナ・オルランディ)
白い大きなサングラスが特徴の
ロッサンナさん本人
今回は飛行機便の都合で、サローネ終了後市内に少し滞在したのですが、日々ぎゅうぎゅう詰めだったメトロの車内も余裕のガラガラでした。
「Milano Design Week」は全体で100万人規模の人々で賑わい、世界で一番人が押し寄せる魅力的なデザインウィークだと、身を持って感じることができました。
ミラノの街はエキスポ2015に向けてポルタ・ガリバルディ駅の周辺や、あちらこちらのエリアに高層ビルやホテルなどが建築中で、来年のエキスポ開催に向けてますます活気が出てくると思われます。
新たなインテリア、デザインが見られることを予想させ、来年もこの街、ミラノサローネに是非来なくてはと思わせてくれるのでした。
zanotta / ザノッタの高級椅子
トルトーナ地区の東京デザイナーズウィークの喜多理事長のエリア
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