4月1日から5月2日まで(株)アイデック東京ショールーム於いて、空間を構成する要素の一部として家具と「墨art」のコラボレーションの個展は今年で3回目を迎えました。
毎回初日に来て下さって長い感想を書いてくださる方や、今回は日貿出版の会長さんからは“インテリアとのコラボレーション、今後の水墨画の広がりへのヒントとして大変興味深かった”というコメントもいただきました。
墨絵は重ね書きのできない瞬間を表現する手法に価値を持つ描法で、描きたいテーマ、構図、墨の濃淡、にじみ、紙の性質、空気内の湿気もその時限りのものであり、二度と同じものを描くことはできません。
その瞬間に自分を投入して、墨絵として描かれます。どのぐらいの時間をかけていますかとよく問われますが、和紙に向かい、ひとたび筆を執ったら一気に書き上げます。「あっという間です」と申し上げます。ただ墨をすりながら構図や運筆、単純化、省略化、抽象化、さらに余白の部分は水墨画の重要ポイントと考えて、大事に構想を練る大切な時間にしております。
白黒の墨絵は、観る人の想像力にゆだねる部分があり、無限の可能性を秘めていると思っております。
現代のどのような空間にもマッチする現代水墨画として、自分自身の表現を試行錯誤しながら制作していきたいと思います。
Ise universe
早春
Space walk
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