JIDnews298号(7月・8月・9月)

(発行日:2023.10.24)

JIDnews は、公益社団法人 日本インテリアデザイナー協会が発行する機関誌です。

編集

担当理事:冨田恵子
編  集  長:八十常充
北・東日本エリア:小林秀徳
中日本エリア:中島健視
西日本エリア:魚田 純
南日本エリア:小野和徳

「次世代を担うデザイン展」2023のお知らせ

特別事業委員会 委員長 鳥井貴正

「次世代を担うデザイン展」2023を開催いたします。
 コロナ禍で中断していましたこの企画も、2021年に再開させていただき、ご好評のうちに今後ビエンナーレとして継続開催させていただく事となりました。
 今年も前回と同じ新宿パークタワーアトリウム(リビングデザインセンターOZONE)を会場として、デザイン系 大学中心に募った、創造力とチャレンジ精神にあふれたデザイン作品の展示を行います。
 この企画は、優れた作品を表彰し将来のデザイナー育成に寄与するとともに、人々の記憶に残るデザイン展とし、インテリア産業の活性化に資するものとして、また優れたデザインを求める業界とデザイン系学生の交流の機会として寄与することを目的としています。
 今年は、今までと少し趣向を変えて大学と企業の産学協働出展として企画致しました。
 参加校も5校へと増え、少しずつ規模を拡大しての開催となっています。

 今年の開催テーマは【伝+:Tsutaeru Plus】です。
 伝える、という行為を通して、新たに生み出される現象、力学、もの、事業、産業、環境、社会、世界を提案していただきたく、『+』という接尾符号に託しました。

 参加校の皆様にはArt とDesign の境界線からの提案としての生活装置として、キーワードを解釈し、そのかたちを創る。伝えることにより、過去から未来へ、未来から現在へ等の事象を具現化したり、コミュニケーションを生む物・事などをパートナー企業様と協働でご提案いただきます。

 展示期間:11月2日(木)〜11月11日(土) 10:30~18:30(最終日は15:00迄)
 会場:新宿パークタワーアトリウム(リビングデザインセンターOZONE)

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前回開催「次世代を担うデザイン展」2021会場の様子

JID北・東日本エリアからのお知らせ

北・東日本エリア担当理事 鳥井貴正

<その1>
 北・東日本エリアでは、今年も賛助会員の皆様との交流の機会として、「エリアサロン」を開催いたします。
名称を「JIDデザイナーズサロン」と改称し、昨年同様Part1・Part2と2回に分けての開催予定です。
 「Part1」は賛助会員様のオンラインでのプレゼンテーションです。
 各社様の、自社および製品(新製品)のPR、ショールーム紹介、SDGsやサステイナブルな取り組みや関連する商材の紹介、その他新しい取り組み等についてご紹介いただきます。
 「Part1」は11月21日(火)zoomウエビナーでの配信予定ですので、全国会員の皆様にご覧いただくことが出来ます。
 「Part2」は賛助会員様のショールームをお借りしての、セミナー及び情報交換&交流会となります。
 昨年は、株式会社カンディハウス様の東京ショールームをお借りして有意義な時間を過ごさせていただきました、今年も12月中旬頃に開催を予定しています。お楽しみにお待ち下さい。

昨年の「Part2」の様子

<その2>
 来年春の企画として、「デザイン職人四方山話」の開催を計画しています。
今回は、舞台を関西に移しJID西日本エリアの皆様のご協力のもと、竹中大工道具館の見学とセミナー・懇親会及び、ヨドコウ迎賓館(フランク・ロイド・ライト設計)の見学・セミナーなどを企画しています。
詳細はこれから詰めていきますが今後、北・東日本エリアの枠を超えた開催を考えた第一弾です。

どうぞご期待ください。

キッズデザイナー、「夢のまち&インテリア」をデザイン

北・東日本エリア キッズデザインプロジェクト 
小野上勝志

 インテリアデザインは人々の生活空間を美しく快適にするためのデザインです。人々の暮らしや気持ちに大きな影響を与えます。子どもたちは、自分たちの住む場所や好きな場所やインテリアについてどう思っているでしょうか?

 北・東日本エリア キッズデザインプロジェクトは、7月22日~23日、子どもたちにインテリアデザインの楽しさを伝えるイベント「あつまれキッズデザイナー『親子でチャレンジ!みんなでつくる夢のまち』」を新宿OZONE特設会場で開催しました。このイベントは、親子で夏休みの1日を楽しく過ごすとともに、「インテリアデザインの楽しさを体験すること」を目的としています。

 イベントでは、参加者は自分たちの「夢のまち」や「暮らしてみたいインテリア」取り組みました。紙・段ボール・木片・端布などの身近な素材を使って作品を創作。作品は24日から30日の間、特設会場に展示され、最終日には「キッズデザイナー認定証」が授与されました。参加者は、自分の創造力や表現力を発揮するだけでなく、デザイン思考やコミュニケーションスキルも学びました。

 作品は、JIDのWebサイト、または9月末に送付したキッズワークショップ報告書(作品集)をご覧頂き、ご鑑賞下さい。

 キッズデザインプロジェクトは、次世代の担い手の子どもたちに、デザインの魅力を体験するワークショップの提供を通して、未来を担う子どもたちに夢や希望を与えることを願っています。

この事業はワークショップ、展示会、認定証授与の3つをセットとして、ステークホルダーの皆様に支えられて運営しています。

 今後もこのようなイベントを続けていく予定です。子どもたちとのワークショップにご興味のある方、是非ご一緒に活動してみませんか。お問い合わせはJID事務局までお願いします。

各位ならびにスタッフの皆様お疲れさまでした。有難うございました。

JID中日本エリア2023年「年次会議」及び「視察研修会」

中日本エリア 田村元宏

 2023年7月14日(金)15日(土)の2日間、公益社団法人日本インテリアデザイナー協会中日本エリア年次会議及び視察研修会を神奈川県小田原市箱根町に於いて開催致しました。

 小田原市にある道の駅、「漁港の駅」TOTOCO小田原へ11時に現地集合。

 漁港に隣接する本施設は、さながら日本版フィッシャーマンズワーフ。とれたての海産物をふんだんに使った美味しい料理に、シラスソフトクリームという異次元の想像力を発揮した珍味まで、不思議なバランス感覚にデザインの深奥を覗く絶妙な違和感から研修会はスタートしました。

湘南しらす釜揚げソフト

 7/14(金)13:30 小田原文化財団「江之浦測候所」を視察。写真家、現代美術作家、建築家、演出家という希代の天才 杉浦博司氏の構想の下、悠久の時の中に神々のデザインした「天空」を観測する施設において、アートの起源を学びました。

「小田原文化財団 江の浦測候所」明月門(鎌倉時代)根津美術館より移築
ストーンエイジカフェより相模湾を望む

 同、17:30 宿泊地である箱根エクシブに到着して富裕層の休日に触れる。体験に優る学びはない。

 少し時代遅れの高級リゾート施設は、オーナーのこだわりが身に染みる。

インスタ映えのする見た目だけのプリント壁紙とは違う、本物の大理石の冷たさに思わず頬擦りをしてみる(内緒)。私はこの本物の放つ独特の感覚が好きだ。

 同、19:00メインイベントの年次会議開催。3年分の会計報告は数字の海で、たゆたう幻想の中に過ぎた。JID活動の今後について、白熱の議論を交わす。普段のユルさは鳴りを潜め、真剣に中日本エリアの活動を語りあう。

 このギャップが堪らなく心地良い。閉会後、ホテルに戻り、インテリアデザインについて語り合た。    素晴らしい仲間に感謝。

 7/15(土)2日目は、箱根の龍神様に歓迎され恵みの雨が降る。10:30箱根神社に参拝。神社に着くと禊ぎの雨が止んだ。鳥居をくぐると、空気が凛と切り替わる。目に見えない空間は感性を磨く。

 先人達の“神への畏怖と感謝”を心身で感じた。箱根神社の神様に、小田原・箱根での研修会が滞りなく終えた御礼を奉りそれぞれ帰途に着いた。

日本デザイン団体協議会は略称をD-8からDOOに変更致しました。

 6月16日に開催された、日本デザイン団体協議会の大型合同イベント「JAPAN DESIGN SUMMIT2023」に於いて英⽂名「JAPAN DESIGN ORGANIZATIONSAS ONE」、略称「D-8」を「DOO」(読み:ディー・オー・オー)に変更することが発表され、先月9月26日の同協議会の運営会議(代表者会議)で正式に決まりました。

・改定日:2023年 10月1日 /10月1日はデザインの日 
     経済産業省 METI Journal ONLINE https://journal.meti.go.jp/p/29659/ 
・施行日:2023年 10月26日


 幹事団体代表 JIDA 理事長 太刀川英輔 氏の、DOO への変更趣旨(抜粋)

JAPAN DESIGN SUMMIT開催及びD-8からDOOへの略称変更について
日本デザイン団体協議会 運営会議議長(幹事団体理事長)
JIDA(公社)日本インダストリアルデザイン協会理事長 太刀川英輔

 1966年に発足した日本デザイン団体協議会は、デザイン業界の垣根を越えた日本で唯一のプロフェッショナルデザイン団体の協議会です。
◆JAPAN DESIGN SUMMITの開催
 本協議会はそれぞれの団体の代表及び理事、また事業委員と各団体事務局が集まる、日本のデザイン界にとって貴重な場です。
 JIDAが幹事団体を引き継ぐ以前から構想されていた各団体総会合同開催のプランが、議論の中での自然な流れとして、今回現実に向けて動き出しDSA、JAGDA、JID、JIDAの4団体が2023/6/16日に同日、同会場に於いて、各団体の総会とデザイン団体の合同総会を行いました。
 合同総会後には、初の大型合同イベントとして「JAPAN DESIGN SUMMIT2023」と言う団体代表者のセッションが実現し、約300人のプロフェッショナルデザイナーが参加しました。
 このイベントは、各団体が主催するアワードの受賞作を通じて、その年のデザインの傾向や審査の観点を語り合うものです。参加者からは予想以上の喜びの声を頂く意義深い会となりました。

◆D-8からDOOへの略称変更
 この記念すべきイベントに於いて、D-8の英文名「JAPAN DESIGN ORGANIZATIONS AS ONE」を略称「DOO」(読み:デイ―オーオー)への変更を発表致しました。
 D-8の略称は永く愛されてきましたが8団体(現在7団体)に拘らず8を横にOOとして、8団体しか所属出来ない印象を覆し、より広くデザイン業界の垣根を繋ごう、と言うのが今回の変更の趣旨です。
 また英文名の「JAPAN DESIGN ORGANIZATIONS AS ONE」には、この団体が日本のプロフェッショナルデザインの中心として、日本のデザインを一つにすると言う宣言を重ねています。
 今後は、当協議会に加盟されて来なかった日本の他のデザイン団体にもご加盟頂く様に推進して参ります。

2023.10.24

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