IFIインテリアデザイン国際フォーラム2013関連特別プログラムとなる今回のセミナーは、さる7月18日(木)17時から東京ミッドタウン・ミッドタウンタワー5階デザインハブ内リエゾンセンターセミナールームで、公益財団法人日本デザイン振興会の特別協力により、開催しました。http://www.designhub.jp/
第一部・特別講演『日本庭園の技とこころ』には、前回のセミナーに御登壇いただいた 東京農大名誉教授 進士五十八氏を講師に再びお迎えし、「日本庭園の技とこころ」を3つの章「日本の庭園の形式と様式」・「日本の庭園の特質」・「これからの環境計画を示唆する日本庭園」に分けて大変詳しく講演していただきました。日本庭園の特質の中のひとつ「然び」は、まさに時間のデザインであり、エイジングの美(日本人にやどる感性)は、日本の気候風土のなかで生まれた感性であることなど、興味深い話が盛りだくさんで、加えて進士先生が今年三月に学術調査で入られた桂離宮の写真を見ながら、「日本庭園の技とこころ」その実際の例の説明も聞き、二時間たっぷりの講演、まさしく講義は、あっと言う間に過ぎたように感じました。
第二部・デザイントーク「新・暮らしと時間のデザイン」では、賛助会員の株式会社カンディハウスの三野博昭氏にコーディーネーター役をお願いし、進士先生と「暮らしと時間のデザイン」について語っていただきました。本物の素材、経年変化、物を大切に長く使う、ずっと使うしあわせ、などの様々なお話の中、進士先生の『最近のビニールクロスで覆われた居室は<柱のキズ>に思い出を感じることができない!良くない!』には、会場にいたメーカーの方も苦笑いをしていました。
三時間にわたるセミナーでしたが、あっと言う間に感じられたのも“時間のデザイン“だったからかもしれません。多くの方にご参加いただき、誠に有り難うございました。
*尚、このセミナーの内容は、IFI加盟各国に配信されます。
左から三野博昭氏、進士五十八氏
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