そもそもデザイナーショーハウスとは、アメリカで40年以上前から行われているインテリアイベントです。老朽化し価値がそこなわれつつある建物に、建築家やインテリアデザイナーなどがデザインデコレーションを施し、新たな命を吹き込み、これを一定期間一般公開します。入場料などの収益は慈善団体に寄付されることから、“デザインを通じてできる社会貢献”として広く受け入れられてます。
住宅であったり、ビル1棟であったりと、各部屋、各フロアのデザイナーが違うため、異なるデザインによって構成されます。アメリカなどでは、それで建物の価値が上がり、売買されるというケースもあるようです。
そのようなデザイナーショーハウスも日本で第3回を開催することができました。
IFDA(インターナショナル・ファニシング&デザイン・アソシエーション)は米国で1947年に創設されたファニシング、デザイン業界の会員からなる協会です。18の州で1500人の会員が所属しております。私たちはその日本支部となります。そして今回は大阪で2度目となり、毎回楽しみにしておりますリビング&デザインのシティ会場として、参加させていただきました。
今回のテーマは、『シゴトを遊ぼう”FUNdamentals of Work”』です。
今回は大阪本町にあるOSKビル、繊維共同販売所として、大阪の商いを支えてきた歴史あるビルのワンフロア、全9室を共用部とともに、共通テーマである、“シゴトを遊ぼう”にそって個性豊かなデザインに設えました。
第3回ということもあり、ニューヨーク、カリフォルニアからIFDAメンバーも視察に来日され、セミナー等も開き、今後の日米合同イベントの打ち合わせ等、とても有意義な時間を過ごすこともできました。
そして私の作品はATSUKO IN TRICKYLANDトリッキーな国のあつこということです。お部屋の中には数々のトリックが、床に写ったチョコレートは手にとることもできず、正面のシャンパンバブルデザインのマジックミラーは奥へどこまでも続き、壁のストライプもミラーの床により、より長く、そして奥底へ、入室することすら緊張をしてしまう、そんなデザインにしました。
天井の赤いハートは施工当日現場にて自ら手描きし、自らモデルとなり、作品の中にマッチングさせてみました。I WEAR INTERIAR! (インテリアを着る)という私のポリシー、大好きな作品となりました。
デザイン協力*鳥居デザイン事務所 鳥居佳則さんということもあり、トリッキーランドは鳥居ッキーランドという意味もあります。
私たちの部屋のビフォア
ATSUKO IN TRICKYLAND
私たちの部屋の廊下部分ビフォア
廊下部分のアフター
左のファブックデコレーションは
デコレーターズ西垣ヒデキ氏の作品
他の部屋のビフォア
西日本エリア 石川安江氏のデザイン
エリア事業
中日本エリア
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