昨年の5月26日(土)~11月24日(土)の期間、毎月第4土曜日に開催された檜原村・森のデザイン学校が全日程無事終了いたしました。
何故開校したのかを改めてご説明いたしますと、戦後植林された杉山の孤独死状態や国産材自給率20%前後の報道を見る機会が増え、東京都で唯一の森の村『東京都西多摩郡檜原村』もご多聞にもれず、その現状を知り地域活性化をテーマに“デザイナーに何が出来るか”にチャレンジし、将来構想としてJID活動テーマの『暮らしデザイン』を基軸に、檜原村の地産地消のブランド化を夢に描きました。
この活動において1年越しの厳しい話し合いも有りましたが、結果は地域密着型事業として檜原村NPO法人フジの森とコラボレーションする事ができ、初めの試みとして「檜原村・森のデザイン学校」を開校するに至りました。
参加者は職業や年齢を問わず募集し、檜原村の森の中で森の恵みの素材を活用したデザイン学校としました。内容は感動が直に感じられる照明制作に絞り『光と影を演出する照明デザイン制作』をテーマに活動いたしました。
総括
・事業準備期間不足等、活動に賛同してもらえる成人の方の参加が少なかった。
・当初予定していた木工機械の導入が先送りになり、地域素材の活用が難しかった。
・予想に反してJIDメンバーの参加が少なかった。
・主催者の意向もあり1回のカリキュラムが説明及び制作時間を含め4時間と短く、参加者の独自のデザインに繋げるまでに至らなかった。
・開校前に試作した照明デザインに地元の父母が感動し、子どもたちの間でも話題となり、地元檜原村小学校の学年委員会が主体となってくれた。
今回の活動を通し、檜原村の森の恵みを活用した地産地消のブランド化は弛まない地元の関係者との絆を高めることから始めることは間違っていないと判断いたします。
また、このテーマは『東京杉』と命名しましたが、同じような問題を抱える日本全国の市町村にも当てはまるテーマであり、各地の国産材の事情は全て同じと思われ、JID活動の一つの軸として、『森を知り・森の恵みをデザインする』原点で研究及び活動すべきテーマと考えております。
(2013年度の開催は、主催者NPOフジの森に開催の判断を委ねる)
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